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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

終えて、選挙。

スーパークールビズっていうとさ、なんかもう紐だよね」
 
「だね。紐で隠すだけ隠すみたいな」
 
「もはや戦後だよ」
 
「戦後かもしれない」
 
「今日さ、朝から鳩がぽーぽーって、鳴いていたんだ」
 
「あるよね。ぽーぽー。ぽっぽー。のリズム」
 
「一定のね。でも今朝はぽーぽー。ん、ぽぽー? みたいな感じでさ」
 
「迷いだ」
 
「鳩の迷い?」
 
「そう。例えば鳩が鳩サブレを見たその瞬間、あれって思うはずなんだよ」
 
「そうかな」
 
「そうだよ。なぜ平和の象徴とか言われているわりに駅には有刺鉄線張り巡らされて、なのに公園では餌を撒いてくれる老人がいるのに、その老人は告発されていると」
 
「だね」
 
「わたしたちの存在意義は何だろうと、鳩だって思うんだよ」
 
「そうかあ。利用されるだけの、人間に好都合な存在かあ」
 
「メロンパンだってそうじゃない」
 
「たしかに。まるでメロンでないという共通認識のもと、誰も反論しないパン。メロンパンは悲哀だなあ」
 
アンパンマンカレーパンマンは戦って敗れれば、言いにくいけど、具が出るじゃん」
 
「出るね」
 
「そうすると手負いだって、わかりやすいじゃん」
 
「メロンパンにはないね」
 
「そういうことなんだよ。石田純一にもそういう面が」
 
「ない。もう二日連続で石田引っ張るのやめろ」
 
投票率が低かったんだって。おいらはね、投票率を上げる方策を一晩考えたんだ」
 
「なるほど。それなら少しだけ聞きたい」
 
「靴下抜きで?」
 
「抜きでだ!」
 
楽天ポイントが貯まるとかは……」
 
「安易だ」
 
「だよね」
 
nanacoポイントで還元というのも……」
 
「同じだよね。根本が」
 
「じゃあ味楽園でチャーハン50円引きという」
 
「そういう特典の問題でなくさ」
 
「じゃあ失楽園かよ!」
 
「そっち方面は石田に任せとけよ!」
 
「おまえが石田言うな言うくせに再燃させてんじゃねよ」
 
「あ、それはごめん」
 
ユニクロ?」
 
「え」
 
「なんか困ったときってとりあえずユニクロいすゞのトラックか、もしくは東芝とか出すと解決するじゃん」
 
「日常生活な。本当に平和な日常な」
 
「選挙は日常ではないかあ」
 
「海外から見るとさ、今回18歳から選挙権が認められたのに、これほどドライに盛り上がらない国も珍しいんだてさ」
 
「いやいやスーパードライは売れている」
 
「うん。ビールどうでもいいし、18歳に飲める権利できたのでもない」
 
「あんたみたいにさ、すぐに欧米では海外ではっていうやついるよね」
 
「事実なんだから。イギリスのEU離脱だってさ、投票率すごかったじゃない。それなのに今回の日本の選挙はせいぜい半分よ」
 
「半分優しさなら十分じゃんかよ」
 
バファリンならな! 違うんだよ 不十分なんだよ!」
 
「そういうこと言うとさ、乙武攻めてくるよ?」
 
「うるせえよ。言葉尻とらえるなよ」
 
「でもさ、争点のない選挙に若者が参加するかなあ」
 
「争点あったじゃない」
 
「ないよ。ユニクロのインナーなんて進化していないのに値上げしてたし、待機児童は大問題なのに待機死亡はどんどん膨れ上がって医療費を圧迫」
 
「やめろ。待機死亡だけやめろ」
 
「若者の、子どものクレジットカードを使って、買い物できる?」
 
「いやまあ、それはできないよな」
 
「それをしているのが今の邪馬台国なんだとさ」
 
「そこは日本でいい」
 
「理不尽だろう? リオってる場合じゃないんだよ」
 
「軽く言うな」
 
「いよいよ憲法は変わるぞ」
 
「時代の流れだよ」
 
「新しい義務でさ、蓮舫の義務とかさ。きついなー」
 
「なんの義務だよ」
 
「まあほら、政治はやめよう。仲良くユニクロ的にファイバードライ、みたいな」
 
「それしまむらだ」