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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

東京都知事選挙

月は笑ったことがない

「出ようかと思ってる。出馬」

「おい! まさか有馬?」

「いやね、異種じゃん。異種だし、お馬さんに勝てる気はしないんだ」

「じゃあ何に出るのさ。まさかAKB!」

「もっと正当なさ、知事選」

「おいおい。冗談はシューズだけにしろよー」

マイケル・ジョーダンの話じゃないんだ。なんかすごく古いし」

「都知事選なんか出たらそれこそやられるぞ? 車が知事室だとか言わないとだし」

「まあね」

「記憶なんて全部搾取されるから」

「まあ恣意的な感じもするけど」

「ライバルはどうすんのさ。特に石田純一ダビッドソン」

「ダビッドソンつくと楽勝な感じするよね」

「靴下履いたらクールビズじゃないぞ?」

「そうかもだけど」

「浮気は文科省認定だぞ?」

「いやいや文化がどうこうだった」

「文化祭で浮気かよ」

「言葉尻だけでいくな」

「石田氏のインタビューすごかったよな」

「ある意味ね」

「ネクタイぐっしゃぐしゃ」

「そうなんだけど」

「でもクールビズ

「足元ね」

「ネクタイも売れない。靴下も売れない。景気対策どうするわけよ」

「まあそうかもだけど、子育てに力を入れるんだって」

「誰の子かわからないのに?」

「言うな。そもそも石田の話なんてしたくないんだ。七夕とかさ、そういうことを」

「おいらだったら東京から日本を変えるな」

「出たか。大きく出たな」

「首都移転。推進するぜー。もう袋でいい」

「よくわかんないや」

「池袋。引いた? なら立川。立川すげーぞ。ルミネ興隆、グランデュオ搬送レベル」

「搬送の意味わからないや」

「靴下いらない昭和記念公園

「うん。いるから。靴下こだわりがすごいけど」

「レインボープールで靴下? うけるー」

「靴下忘れろ。もう靴下文化捨ててしまえ」

「靴下ありがたがってるくせにさ、脚に傷を負えば靴擦れだもな。靴下ずれとは決して言わない愚民ども」

「靴が原因だから」

「そもそもさ、靴の上に履いてるじゃん。靴上じゃんかよって」

「うるさい! もう靴下の話はやめろ」

「靴下で不信任案かよー。笑えない」

「こっちも笑ってねえよ」

「そもそもさ、半ズボンはわかるよ」

「何の話だよ」

「七分丈もわかる」

「まあな」

「けどシャツの半袖って半分か? 三分丈だろう」

「そうかもだけどさ」

「ランニングいにたってはひどい話だよ。走れと?」

「まあそうかもだけど」

「スカンツだのガウチョパンツだの、あんた知ってる?」

「知らないなあ」

「一見スカートに見えるパンツだってさ」

「どうでもいいわ」

「スカーチョが短くなるとキュロットなんだよ」

「どうでもいいって」

「世の中に興味を持てよ」

「世の中のそんな些細な一点はどうでもいいんだよ」

石田純一はこう言ってたよ。告白すると、振られたとしても特別な存在になれる」

「あの、ごめん。特別な存在の定義がわからない」

「こうも言っている。三角関係だからカドがたつ。18股くらいになると、もうカドがなくなって丸くなっちゃう。そうすれば争いも起きないんだよね」

「なんの数式だよ。なぞなぞとしての完成度も低すぎるじゃんかよ」

「純一石田を馬鹿にすんのかよ」

「なに世界の、みたいな表現してんだよ。たいしたことやってねえじゃんかよ」

「人生とは、想い出を作る為に、生きること」

「思い出作りで知事やるつもりかよ」

「純一ダビッドソンを馬鹿にすんなよ!」

「したくもなるよ!」