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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

結婚願望

月は笑ったことがない

「このところ結婚したくなってさ」

「そういう年頃だもんねえ」

「役所行って書類出してこようかな」

「あのさ、その前に相手が必要な気がする」

「そっか。そこ忘れてた」

「劇的に重要な問題だよね。どんな人が好みなのさ」

「うーん。譲れないのは容姿かな」

「面食いかあ」

「いや、お昼は玄米ご飯と鯖の味噌煮だったけど?」

「麺食べたとかの話じゃないんだよ。まあいいや。どんな感じがいいの?」

「そりゃああれよ。松下奈緒ランパードを足して」

「待て。性別が違うけどいいのか?」

「そこに真矢みきをかけて、そうだなあ、壇れいで割ってみるかな」

「破天荒な計算式だなあ」

「髪は亜麻色の長い髪が良いな」

「そういう歌あったね」

「身長は170センチ前後、白いジャンパーにジーンズ」

「容疑者っぽくなってるよね」

「料理が上手だといいなあ」

「そうだねえ。それは理想的だよね」

「だって毎日のことでしょう。ちゃんこは」

「おまえの家って部屋? そういう部屋なの?」

「夜のベッドにうっちゃり、なんつってね」

「気味の悪いシモネタやめろよ」

「好物の卵かけご飯とか作って欲しいなあ」

「それ料理の領域に入ってないよね」

「あれってさ、卵の上にご飯盛ったらご飯かけ卵?」

「どっちでもいいじゃない」

「親子丼も好きだな」

「卵料理好きだねえ」

「あれってさ、鶏肉入れないと子ども丼?」

「残酷な名称だなあ。どうでもいいけど」

「あとは趣味の合う人がいいな」

「あんたの趣味って読書とか?」

「読書っていうか、どちらかというとアウトドアかな」

「ほう。山登りとかキャンプとか?

「たいていは公園で読書」

「じゃあ読書じゃん」

「歌もよく歌うよ」

「へえ。そんな風に見えないな」

「犬のおまわりさんとか最高」

「そっちか。その系統か」

「迷子の迷子のおじいさん。あなたのおうちはどこですか」

「それまずいよ。劇的に変わっちゃってるよ」

「散歩も好きだな」

「いいねえ。仲良く手を繋いで散歩すればいいじゃない」

「なによりマイレージ貯まるからいいよね」

「あのさ、徒歩だと貯まらないんだけどね」

「えーそしたら今まで俺が歩いてきたのは無駄ってこと?」

マイレージにこだわるのなら、まあそういうことになるかなあ」

「俺が憧れてるのはさ、布団をそっと掛けてくれるみたいな」

「いいねえ。冷えないでね、なんてね」

「そうそう。死後硬直の時間をずらしたり」

「完全犯罪系ね。そういう話じゃないんだ」

「夫婦だからって尿検査はやめて、みたいな」

覚せい剤系はもういいや。正直飽きちゃった」

「社会に薬物を持ち込まない! おまえはそんなことも放棄するのかよ!」

「急に怒るなよ。なんだよ」

「しかしさ、仕事に疲れて帰って、可愛い奥さんが笑顔で出迎えてくれるってさ、その喜びって枝豆に4粒入っているくらいのものだよね」

「そんなちっぽけじゃないけどね」

「じゃあなんだよ! 卵割って黄味が二個ならいのかよ!」

「小さいんだよ」

「黄味がかよ!」

「おまえの発想だよ!」

「しかしさ、お嫁さん、欲しいよな」

「まあなあ。孤独ってのはさ、年とったときに恐ろしほど悲しいことだから」

「ラインとかじゃ埋まらない?」

「埋まらないなあ」

「死んでも?」

「おういう埋める話じゃないんだ。ごめんな」

「色々考えたら億劫になっちゃった」

「そうだね。結婚はもう少し先で良いと思うよ」

ツール・ド・フランス2016の観戦記をここに書こう)

ツール・ド・フランス2016

 

アルベルト・コンタドール   興味深いです。

個人的には脇役のアシストが好きだったりします。

とにかく転倒しないで!