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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

東京オリンピックと、世界の都市。

月は笑ったことがない
「大変だ! 夢を見た」
 
「そっか。悪夢か」
 
「悪夢なんてもんじゃない。もうバクすら喰わない」
 
「他人の夢の話ほど退屈な話ってないけどな」
 
「舛添が捕まってな、それはいいんだけど」
 
「それだけでもけっこうなもんだぞ」
 
「その手錠がオリンピックのエンブレムでさ」
 
「市松模様の?」
 
「そうそう。あれがガチャン」
 
「なんか手首に喰いこみそうだよね」
 
「3つの異なる四角形は、多様性を示しています」
 
「公式ホームページの説明来たか」
 
「支出目的が違うから、おもしろい」
 
「やめろ」
 
「支出目的は違うけれど、つながれる」
 
「つながっちゃいけないんだ。それは」
 
「互いに認め合い、捜査が入りながら、支出目的がひとつになる時がやってきます」
 
「それがダメなんだわ」
 
「それにしてもオリンピック、大丈夫かな」
 
「リオね、治安だとか情勢がね」
 
パナマ病も気になるじゃんか」
 
「それはあれだ。バナナの話だ」
 
「バナナの話って最初から言ってるじゃんかよ」
 
「バナナはフィリピンじゃんかよ」
 
「じゃあリオはどこなんだよ!」
 
「怒るなよ。振っといて怒るなよ。ブラジルっていう前提もなくオリンピックの心配してんのかよ」
 
「ブラジル? 首都裏切りランキング3位のブラジル?」
 
「ブラジリアな。普通リオデジャネイロだろうってなるもんね」
 
「そこはサンパウロな」
 
「それでもいいんだけどさ、というかランキング上位が気になるわ」
 
「そりゃあカナダだろう」
 
「あー。バンクーバーと見せかけてオタワ」
 
「そうそう。バックドロップと見せかけてドラゴンスープレックスみたいな」
 
「全然伝わらない。何の話だよ」
 
「1位はあれね」
 
「わかった! オーストラリアのシドニーと見せかけてキャンベラ」
 
「それは7位だ」
 
「どこのリサーチだよ。じゃああれだ。スイスのチューリヒでなく」
 
 
「なんか馬鹿にされてる感じだわ」
 
「走ったぶーんだけ?」
 
ソニー損保とか突っ込んでくんなよ」
 
「どこだと思う? 保険料ナンバーワン」
 
「首都の話をすりかえんなよ。あ、トルコのイスタンブールでなくアンカラ?」
 
「猫?」
 
「おまえさ、首都当てクイズみたいにしておいてさ」
 
「だって、おたくのほうが熱くなってるからさ。なんか冷めちゃった」
 
「確かにそうだ。いつの間にかこちらが興奮してた」
 
「だろう? 1位なんてたいしたことないんだよ。南アフリカケープタウンじゃない」
 
「そうなの? え? そうなの?」
 
「もっと言えば一度聞くと忘れないスリランカの首都、スリジャヤワルダナプラコッテ。以前は違う町が首都だった。それは紅茶で有名な?」
 
南アフリカ流すなよ。気になるじゃんかよ」
 
「紅茶で有名な町。ちなみにアールグレイは伯爵の名前だからご注意を」
 
「なんの注意だよ。もう混乱だよ。オリンピックどこいったよ」
 
「そうだった。すまん。オリンピックでサッカー日本代表がどうなるかっていう話をしたかったんだ」
 
「まさか」
 
「そうなんだ。まさかのおしまいだ。少しもサッカーに触れられなかった」
 
「ほら、注目選手とか」
 
「あれだな。入場のときにせめて手首には白いタオルを」
 
「手錠の話かよ」