卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

梅雨の朝、あなたは。

「梅雨だよね」
 
「そうね。毎日しめじめして」
 
「しめじかー。唐突にわかりやす言い間違いか~。香り松茸」
 
「マジ姫路」
 
「姫路か~。まあ姫路行きたいよね。兵庫県は遠いからなあ」」
 
「アジ沼津」
 
「うん。しめじのパートで遊ぶのやめよう」
 
「多事総論」
 
「うん。朝から暑苦しいね~てね」
 
「わたしね、梅雨の季節って苦手なの」
 
「あ~わかる。湿気が多いから女性は頭痛になりやすかったり」
 
「無用に酸っぱいものが食べたくなったり」
 
「それはあれだ。おめでたいほうの話だ」
 
「塩辛で冷やが最高だったり」
 
「うん。それはおっさんだ」
 
「わたしは思うのだけれど」
 
「うん」
 
玉置浩二は安全地帯ではなかった。これは教科書に載せてもいいわよね」
 
「たぶんさ、載せる意味がないのかもしれない」
 
「そうお? TMネットワーク大麻の供給網を予見していたという」
 
「やめようよ。そういう古傷をぐりぐりするのやめようよ」
 
尾崎豊なら教科書いけるかしら」
 
「どういう視点から載せればいいのかわからないかもしれないよね」
 
「う~ん。googlmapの歌じゃない?」
 
「セブンティーンなんだなあ。惜しいなあ。そんなハイテクあっちゃうと成り立たないんだな」
 
「でも17のしゃがれたブルースを聞きながらって、どういうシチュエーションなのよ」
 
「たしかによく分かたないけど、あれじゃない? 声がかれてもなお歌うみたいな」
 
「少し前に尾崎豊の卒業を卒業式で歌うのどうかだなんて話があったわよね」
 
「それはいかんって。この支配からの卒業、でしょう? いくらなんでもおかしいよ」
 
「この遺灰からで、卒業、なら普通に和やかなのに」
 
「海に撒く系ね。そうなるとほら、卒業が別の意味になっちゃうんだよ」
 
「だからやっぱり玉置浩二さんなのよ」
 
「なの? どう展開するとそうなるんだよ」
 
「この、切れそうで、漏れそうな、不倫メソッドの」
 
「ワインレッドをここまで改編するのはないって」
 
「じゃあ何を教科書に乗せるのよ!」
 
「載せないんだって! 候補が悪すぎるんだよ。もうクイーンをかにすればいいんだよ!」
 
「フレディ? あんなのホモサピエンスじゃないのよ!!」
 
「それはそうなんだけれども」