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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

命を奪い、生きているということ

ヴィーガン

 野菜? 雑穀? あのさ、肉食べなきゃ力でないでしょう?
 まんべんなく食べるのが一番いいんだよ。
 タンパク質はどうやって摂取するんだよ。

 菜食主義になると、こういう質問を嫌と言うほど受けます。もうこれはわたしは罪を犯しているんですか? というほど詰問されます。
 肉=力
 レバー=精力
 魚=皮質向上
 牛乳=カルシウム

 短絡的だと思いませんか。
 短い期間ですが、わたしが実体験した生活では、これらの栄養素は一切不要です。
 肉は腸内で腐ります。だから便は臭い。消化しきれないんです。
 それほどタンパク質が欲しいなら、大豆製品でいいんです。納豆でも豆腐でもいい。
 鉄分? そんなものは小松菜で十分に摂取できます。
 精力? もはやなにを言っているのかわかりません、まあニラと大蒜でも食べていればいいのではないでしょうか。
 コエンザイムとかコラーゲンを信奉しているのなら、まず体内から出る皮脂を防ぐのが先決な気もします。油分を抑えると肌質は確実に改善します。コラーゲンとか無関係です。
 牛乳に関しては何度か述べていますが、体液です。
 牛ですら成熟すると飲まない体液、それを摂取している唯一の生命体は人間だけです。
 多種の子育てのための体液を摂取している。このことに疑問を抱かないのでしょうか。牛乳の栄養素を分解できないという研究が数年前に出ました。なぜならば、体液である牛乳を消化吸収する能力はそもそも人間に備わっていないからといいます。
 なんでしょうね。大人になって子どものための液体を飲む必然性がわたしにはわかりません。

 ちなみに、わたしの家のシチューは、半分は豆乳、半分は牛乳です。
 まあ、美味しいですからね。
 
 今、ヴィーガンでもマクロビオテックでも、やっている方は確実に壁にぶち当たっていると思います、
 栄養が足りていないじゃないか。
 そう言われるのです。
 確実に必要ないのだけれど、やはり美味しいから肉も魚も乳製品も食べるんです。
 菜食主義者に欠乏する栄養素はただ一つ、ビタミンB12です。
 ただ一つなのにこれが厄介で、ビタミン12は蓄積が可能です。だから二年程度は余裕なのです。
 それが切れると、精神疾患を患います。
 それだけは解決されいない問題であり、とりえずサプリメントで凌ぐのが主流です。
 これだけは、菜食主義者の唯一の悩みです。

 今、菜食を貫いいているあなたに言いたいことがあるのです。
 それは環境保護のためでしょうか。
 だとすれば、それはとてもとても、尊いことです。
 地球温暖化を防ぎたいならば、飼料として使われるトウモロコシや小麦を、直接人間に与えるならば飢餓はなくなるのです。
 動物愛護の精神があるのでしょうか。
 とても素敵です。
 生きながら皮を剥ぐと品質が向上するから、生きたまま激痛で殺される、ファーの原材料のタヌキやイタチの切なさを考えられるだろうか。
 フォアグラのために拘束されて死ぬためだけに生きている鴨たちにかける言葉はあるだろうか。
 そういうことが悲しい。とても虚しい。
 尊いことだ思います。
 本当に、命を尊ぶことだと、わたしは尊敬します。

 色々と理由づけして生き物を殺戮する人々を、わたしはわたし自身も含めて、軽蔑します。
 そうやって人は生きていくのです。