卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理というのがあってさ」

ブルマーの悔悛定義?」

「うん。犯罪だよね。そうじゃなくてフェルマーね」

「はいはい。あれだろ? みらいのしょうがとかこなゆきコラーゲンとか」

「なんの話か解らないや」

「いやいや流行ってるの。ニッポンのおかあちゃんになりたいって」

「タマちゃんショップ? http://www.rakuten.ne.jp/gold/kyunan/いきなりこれ?」

酵素は進化した」

「なんなの? アフィリエイトとか始めたわけ?」

「とりあえずニッポンのおかあちゃんになりたいとか言う人の話は聞きたくないよね」

「まあね。ちょっと狂気だよね」

「みらいのしょうがとかさ」

「ごめん。フェルマーの話をしたいんだけど」

「そっか。そういえば空気読まなかったかも」

「でしょう。タマちゃんショップとかごり押しされても意味が分からないし」

「だよね。ちょっと九州風吹かしちゃった」

「でさ、フェルマーってのは数学者じゃなくてさ」

「えーじゃあなんだよ。魚屋かよ」

「違うんだよ。弁護士でさ」

「ほうほう。悪徳で稼いで府知事か!」

「やめよう。そういう路線は望まれていないんだ」

「じゃあフェルマーってなんなのさ」

「最初に結論を出して、理由は当時の学者たちに委ねたんだ。定理のプロよろしくって」

「橋本じゃん」

「いやね。やめようって言ったよね。せめて石原にしてよ」

「いずれも文学の才能がないのが共通点!」

フェルマーの提示した定理を三百年もかけて証明したのよ」

「えー。何回臍で湯が沸くのさ」

「知らないけど、昔は結論のみが重視されていたことが影響しているかもって」

「小沢が?」

「いや、小沢は関係ないんだよ」

「そっか彼なら平成狸ぽんぽこ汚職合戦に勝てそうなのに」

「だよね」

「小沢が証明したのか。懐なしを証明か」

「まあ隠蔽になっちゃうよね。語感的に」

「で、狸の話だけど」

「うん。台無しだよね。もう戻せないくらい今回はずれたよね」

「なんだっけ? フェルマーの定理が三百年でジブリがどうのこうの」

「うん。まず公式を見て欲しいんだけど。xn + yn = zn   となるわけ。このnを満たす2以上の自然数は存在しないというわけ」

「へー。で?」

「そう来ると思ったよ。まあ数学って直接的にこれに役立つってのが見出しにくいからさ」

「670円なら千円札出して230円のおつり」

「まあ四則計算は利便性がわかりやすいけどさ。というか計算間違ってるよね」

「それにくらべて自然数が2以上で酵素の力で落ちない汚れがない? 意味不明。アリエールかよ」

「若干アレンジされちゃったけどさ、まあいいじゃない」

「そんなことに三百年かよ」

「おもしろいのはさ、フェルマー自身は当時実は証明できるって言っていたらしいんだよ」

「じゃあ言えよって話じゃない」

「だよね。でも言わなかったばかりに多くの学者が挑んでは証明できなかった」

フェルマーって野郎は野田と同じ臭いがするな」

「そこは一緒にしたらいけないと思うのだが」

「豚臭い」

「アメリカ人みたいな罵り方やめてよ」

「チキン野郎なのに豚臭い」

「もういいって。まあフェルマーの最終定理は1994年に完全解決したんだよね。アンドリュー・ワイルズという数学者」

「暇な人だねえ。他にやることあるじゃない。おいしんぼ読破とかドカベンでもいいけどさ」

「うん。すごく非生産的だね。学者だからこの人」

「どうやって解いたのさ」

代数幾何学とか数論、それにコリヴァギン=フラッハ法を取り入れて」

「なんだよそれ。分かんないよ。おいしんぼ的に説明してよ」

「無理だよ。究極のメニューが最終定理だとすると」

海原雄山への?」

「憎しみだけでは生まれないみたいな感じかな」

「分かりやすいね」

「そうなのかね」