卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

一戸建てかマンションか論争

 たまには、まじめな話を。
 皆様は税金をご存知でしょうか。もちろん知っていると思います。
 憲法にすら記載されている三大義務のひとつに、納税の義務があるほどです。
 例えば人を殺した。警察に捕獲され尋問を受ける。そこに出てくるのは「黙秘権」という権利です。
 しかし税金に関しては黙秘権はありません。ありのままに、すべてを述べなければいけないと定められています。
 つまりこれは、人間の生命を尊重する以上に、税金を払わないことへの言い訳は許さない。いわゆる人命よりも金が大事だと、法律が認めているようなものです。
 わたしはこれに同意できる部分もあります。
 国として、お金がなければ運営できません。そこには残酷ではありますが、命よりもきちんとお金を収めるという人間の重用するのです。
 さて、皆様は固定資産税という税金をご存知でしょうか。
 固定資産税は土地でも家屋でも、その評価額をもとに、税率をかけて税額を算出します。
 だから評価額がいくらになったかが、生涯の税負担に直結します。
 家屋であれば、「贅沢な」設備はすべて加算要因になります。
 今のところ、ホームエレベータ(足が悪いとか言う屁理屈なしです。なくても頑張っている人もいるので)、全館空調、床暖房、そんなところでしょうか。こういった設備はすべて家屋評価額の加算要因となります。
 お風呂のジェットバス機能だとか、トイレの自動的に蓋が開くだとか、キッチンの食洗器などは当てはまりません。
 だから家屋の評価額は施工会社によって大きく分かれます、
 旭化成積水ハウス、そういうユニット工法やパネル工法は、実勢価格は高くても、評価額は低くなります。
 逆に、近所の工務店さんが建ててくれる家のほうが、実は高い評価がついたりします。
 さて、わたしは長く家や土地の評価をしてきました。
 数えきれない家を見ました。
 そこでいざ自分が家を買うときに思ったのです。一戸建てとマンションはどちらが良いのか。
 庭がある家の場合は除きますが、庭のない、特に建売住宅とマンションということならば、完全にマンションをお勧めします。
 理由は、外装に関して、屋根も含めエントランスも。地下も屋上も自分が修繕をしなくていいことです。
 管理人さんを通すことで、修繕される場所もありますし、定期的な修繕計画もきちんととられます。管理費修繕費という額を毎月払うわけですが、これにしたって一戸建てなら積み立てることはないにしても、やれ雨漏りがした、外装がはがれてきた、劣化してきた、玄関の扉を交換しなければとメンテナンスの必要性は常に生じ、その決断も自分自身でしなければならないのです。
 しかも、家は頑丈にできていると思い込んでいる人が多いのですが、床板なんて12ミリしかなかったり、屋根のスレートなんて薄いものです。柱に筋交いがあってそこにべニアを張っただけの壁だなんて、防音も何もありません。
 一戸建てはプラーバシーが、と言いますが、隣接する家が近いならば、むしろ防音性の劣る一戸建ては生活音が丸聞こえです。
 リスクマネジメントというか安全性についてもマンションが勝ります。
 空き巣被害は上層階ほど多いんですよ、と不動産屋は説明します。だからマンションは危ないと。
 ですが空き巣被害なんて氷山の一角で、真に恐れなければならないのは、例えば一戸建ての生垣に車が突っ込んだ。雹によって屋根に穴が開いた。石を投げられて窓を割られた。犬のフンがいつも庭にされている。ゴミを捨てられる。
 あらゆるリスクに自分が対処するのです。猫の額のような庭、多くの場合はカーポートのみです。そこに階段の急な、ワンフロア一部屋しかない三階建ての建売住宅となると(そういった物件を多数見てきましたが)、とうてい数千万円払って買うべきものではないと思います。
 ちなみに土地には消費税がかかりませんので、消費税を割り返してみますと、建売住宅は1000万から1500万の建物となります。当然粗悪でしょう。
 反論はもちろんあると思います。わたしは建築の専門家でもありません。ただ数多くの家を見て、住む人の話を聞き、税金という観点でしか接していないものの、どういう家を人が満足しているのかを見てきました。
 ひとつの意見として参考にしていただけたらと思います。