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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

カレーが好きなんだ

月は笑ったことがない

「いやさあ、今週ずっとカレーだよ」

「よく飽きないねえ」

「寸胴で作っちゃったもんだから減らない減らない」

「あるんだ? 家に。家系なの? ねえ家系?」

「いやー。系統で進められると困る。ほら、まあ言うなら田沢系?」

「えー八墓村かあ」

「来週もカレーだなあ」

「インド人になっちゃうんじゃない?」

「そうなの? そしたら今の俺は不法滞在?」

「いやほら、冗談だよ」

「パスポートとって早くインドに、あちゃー、インド人は日本でパスポートとれないや」

「だから冗談だって」

「なあ白米? 今日から毎日白米食べれば中和されて日本人?」

「じょうd」

「米はインドにもあるから日系インド人くらいかー。うわーやべー」

「冗談だって!」

「冗談か。なんだちょっとわくわくしたのに」

「おたくも面倒な人だなあ。タイミングがずれすぎ」

「えーやっぱりインド人だと午前中にやるってのは今週中にやるっていうことじゃん」

「………」

「おーい。ついてこいよー。インド人ないがしろかよー」

「意味が、ごめん。意味が解らなくて」

「俺を侮辱すなわち中国の次に有望なインドを敵に回すことだよ?」

「そういうことではないと思うんだけどね」

「話は戻るけどさ、アレンジすればカレーも飽きないかな?」

「なるほどね。カレーの上にご飯載せるとか?」

「それはまだカレーライスの領域内だよね」

「カレーをなんていうか、ご飯で包む?」

「もっとさ、素材を替えていこう。飛躍しよう」

「うーん。カレーの呪縛がすごくて」

「うどん入れたらいいんじゃない?」

「えーカレーにうどんかよー。まじうける。そのまま読んだらカレーうどん」

「いや、それで正解なんだが」

「ないよーないない脇に挟むほどない。もうアポクリン線」

「加齢臭ね」

「カレーをパンで包めばいいんじゃない?」

「マジで? あるの? すごい発想力だなあ」

「ほんとにカレー好きなのか疑わしくなってきた」

「あ、そうそう。話変わるけどこないだのお金返すわ」

「ああ、悪いね。映画代だったね」

「ごめん。今ルピーしか持ってないや。いい?」

「よくないよ。日本で使えないじゃない」

「今度返すよ。これから祭が増えるねえ」

「いいねえ。今年も行ってみる? 三社祭とか」

「えー。行くならラクシャー・バンダンだな」

「やっぱインドじゃん。インド人じゃん」

お題「得意料理」