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卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今より先に、失望も絶望もない。

第一回 悩み相談室

あのさ、このブログって悩み事についてのメールがたくさん届くわけよ。実は。 なんでかね。なんにもないのにね。なんにもないなんにもない。ここにはなんにもない。だって俺は空っぽなんだから。そんなことを昨日猫に言われたよって。 今日はひどい雨だ。 馬…

サッカーヨーロッパ日本人動向

「清武が帰ってくることになったよね」 「残念だよな~ 小樽から札幌。そして東京へとステップアップしたのにさ」 「そうだっけ」 「まあできちゃったらごめんなさいだ。避妊できなきゃ否認も」 「北からの風吹いちゃってる。余計な風」 「だよな。せめて山…

昨日みた夢を、君は知らない。

半年が過ぎていた。 この半年の間、わたしは書くことがいつも通りにあって、だからこそひとつも文字にできなかった。同じだけの容量と質量をもって過ぎていく時間に辟易し、失望を覚えていたのかもしれないし、肉まんの中心部の熱さにひどく恐怖を覚えていた…

本棚という宇宙

今週のお題「わたしの本棚」 安い組み立て棚だった。初めて自分で買って組み立てた、ホームセンターで買った本棚だった。 そこに好きな本を収納していった。筒井康隆が構えて、太宰治が鎮座して、阿部公房に庄野順三、そこからアガサクリスティ、ポールオー…

走ったとして、なにがあるのか。

走ることについて、わたしはずっと不思議に思っていた。そもそも小学生のころ、マラソン大会と称される催しが苦痛で苦痛で、それ以来だろうか、走るという行為に絶望していた。 思えば、小学生の頃に決定的に嫌いになったことは、意外に多い。 小学校だから…

100万円もしくは6億円、いずれにしても物語だ。

100万円あったらどうするか。 あるある。なんだろうか、人間の○○だったら欲望はいつの時代も興隆を極めてきた。 宝くじ当たったらどうするか。 「そりゃあ旦那なんて別れて、伊豆に別荘買って六本木のマンションも買って、世界一周旅行するわ!」 すでに…

罵倒願望

罵倒したい。 これでもかと、けちょんけちょんに言ってやりたいときはないだろうか。 痴話喧嘩でも、見知らぬ他人とのトラブル、もしくは仕事の人間関係で、今ここだ、ここで言うしかないというタイミングで、確実に仕留める一撃を喰らわしたい、そんなこと…

走り去る2016年

「今年もいろいろあったよね」 「そうだなあ。まだ半年しか経ってないのに、10カ月くらい生きた感じするわ」 「大差ないけどね」 「子どものころの一年と大人の一年って時間感覚が違うじゃない」 「あー。この頃一年が早い早い」 「6歳児にとっては一年は…

さよならあの日の、貝たちへ。

わたしは貝類に目がない。誤解のないように付け加えるが、貝類に目がついていないということではない。貝類が好きだという意味である。貝に目があるのかどうか知らないが、今ここでそんなことを論議していても仕方がないと思う。貝たちをピラミッド形状で考…

その日、揺れていた木々たちは。

風に大きく木々が揺れていた。 髪がなびいて、わたしの表面にあるなにか。その日いちにちの鬱屈や山積した憤りや、ささやかな喜びなどを吹き飛ばすように吹いている風だった。 初夏の風は、特に夕刻の風は、潔くて清々しくて、わたしをリセットしてくる風が…

EURO2016 グループリーグ

イングランド2-1ウェールズ 「しかしホエールズだつけ? ベイルって選手はすごいな」 「大洋じゃんかよ。すごい古さだな」 「タリーズ?」 「もうコーヒーショップだし。ウエールズだから。とにかく」 「なんでイギリスなのにイングランドだのウエールズ…

EURO2016 開幕記念

「まあしかしサッカーってのはつまらないスポーツだな」 「そうかな」 「パイプユニッシュだわ。ユニッシュ」 「詰まらない強調かよ」 「まずもって点数が入らなすぎ」 「バスケットボールみたいにガンガン入るのもどうかと思うけど」 「0-0 だよ? 90…

夜に挑むひかりたち

わたしは疲れていた。 疲れていると、考えることすらもう嫌だった。そのことを自覚したからといって、生活は変わらないのだ。 車窓にはわたしの顔があった。 顔色は悪くなくて、夜の街の手前に、照明に浮かび上がるわたしがいた。 表情がなくて、なにを考え…

わたしが見ているのはひとつの人生だったのだ

特別お題「心温まるマナーの話」 by JR西日本 結婚をして、それがきちんとした区切りになって、わたしはきちんとするのではないかと幻想を抱いていた時期があった。 結婚は劇的にわたしをかえることはなく、胸の奥にある小さな悲しみというのか、虚しさとい…

嫌いなもの

才知と美貌、そして使い切れない財産を持っている。これは揺るぎようのない事実なのだから仕方ない。 そんなわたしでも、たくさんの嫌いなものがある。 嫌いなものの話をされると、えてして聞き手は不愉快になるものだ。 だから今日はあえて嫌いな物事を書い…

朝と夜の狭間に、わたしは走っているのだ。

ジョギングが好きだ。 たいして早くもないし、距離もそれほど走らない。素人の、遊び程度のジョギングなのだが、毎朝できる限り走るようにしている。 走る人を不思議だと思っていた。 苦しい思いをして、なぜ走るのか。 大会ともなればお金を払って、フルマ…

よい子のための文学評論

羅生門 芥川龍之介 とりあえず下人も老婆も不法侵入。 伊豆の踊子 川端康成 青少年健全育成条例を適用されないための生き方とは。 走れメロス 太宰治 裸で挑むトライアスロンのドキュメンタリー。 変身 フランツ・カフカ 毒虫が毒の入っていないリンゴで死去…

年齢で切りをつけるということ

40歳になったら、きっとわたしはあらゆる物事に対して、言い訳をし、新しいことは始めないだろうと感じていた。 30歳になるときには思わなかった感情だった。 30ならまだ先がある。結婚はしていたが、子どもを頂き、住居を取得し、人生における大きなイベン…

あの人の見ていた海。わたしの見た海。

潮干狩りに行ってきた。 何十年ぶりだろうか、もはやこの世界に潮干狩りという行動があることすら忘れていた。 貝を掘って、お金を払って砂だらけになって遠方まで行って帰ってくる? まったく理解できなかった。 スーパーで安価にアサリなんて手に入るし、…

子どもの可能性をつぶさないために

親になるということは難しい。 わかってはいたが、理解していた以上に難しいことに日々気づかされる。 親になる年代というのが、そもそも人間として可能性を出し切った状況であって、例えばわたしが今からプロテニスプレーヤーになれない、起業して業界を席…

ビールは結局どれが美味しいのか

日本のビールの多くはラガービールで、大麦麦芽を原料とした下面発酵酵母を使用して、低温で長期熟成させるものらしい。といきなりこんな説明をされても、無職な人はワークマンで買い物ができないの? 的な混乱を生んでしまいます。 まあもう少し続けますと…

なぜ勉強をするのでしょうか

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 なぜ勉強するのかと、子どもに聞かれた。 小学生になり、勉強はとても楽しいらしく、それはもちろん、勉強とは名ばかりの、楽しい学習をしているからなのかもしれない。 しかしずいぶん早く、「なんで勉強するの?」と…

あの日あなたがいた。

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 何気ない夜だった。 わたしは夏のかすかな熱気を感じさせる夜気に吹かれて、けたたましい音楽が漏れ出てくるバーや、笑い声の絶えない居酒屋の前を歩いていた。 とても平和な、いつもの駅前の風景だった。 八王子とい…

サヨナラ小さな、あの頃のわたし。

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 車を買った。 突然に、まるで興味のない車を、即決で買った。それには理由があって、仕事の大きな異動によって車でしか通えない僻地に移転した、表向きの理由だ。 一方で、わたしは今まで足枷をつけられたように行動範…

子育ての矛盾

人生を振り返ることがある。 いつからだろうか、人生というものはいつだって前にしかなくて、過去を悔やむことはもちろんあるのだが、いつでも懸念や期待はまだ来ない明日だった。 明日だけを考えない年齢に、いつの間にかわたしはなったのだ。 明日ももちろ…

世界のサッカーチームについて

日本人が世界に出ていくようになったのは、奥寺さんや三浦カズさんや、中田英寿たちによってすっかり定着しました。へえ、こんなチームがあるんだって、驚くことも少なくなりましたが、まだまだ世界には変わった名前のチームがあるのです。今日はそれを紹介…

一戸建てかマンションか論争

たまには、まじめな話を。 皆様は税金をご存知でしょうか。もちろん知っていると思います。 憲法にすら記載されている三大義務のひとつに、納税の義務があるほどです。 例えば人を殺した。警察に捕獲され尋問を受ける。そこに出てくるのは「黙秘権」という権…

そもそもが、わかっていないのだ。

年齢のせいにするのは卑怯だし、そもそもわたしはブログ元年といえるころにブログを書いていたことがある。 黎明期で、まだツイッターもSNSという言葉もなかった。 わたしはとにかく皆が楽しんでもらえるような話を書きたいと、毎日思っていた。 コメント…

サッカー用語で、きちんと春の飲み会を説明してみる。

今週のお題「私がブログを書く理由」サッカー用語による飲み会の解説。 フィジカル アルコールへの耐性のことを言う。日本人は弱いとされている。 司令塔 幹事のこと。 ファンタジスタ 話が上手い人である。飲み会のクオリティを決める重要な人物とされる。 …

例えばバーベキューで見つけた未来

バーベキューをやった。 道具を買いそろえて、自分から主体的に初めて、バーべキューをした。 たかだかな素材たちが、野外で食べるだけで格段に美味しくなることを再認識した。 公園にはいくつかのバーベキューをしている家族や団体がいて、賑やかに、煙が上…

届けよきみに。花束を。

花束を贈るんだという発言に、耳を疑ったのだ。 花束と言えば、送別会だとか、大げさな行事でしか起こりえない出来事ないのだと、思っていた。 彼は一歳違いの同僚で、毎年花束を結婚記念日に奥さんに差し上げるのだと言った。「花束を?」「うん。欠かさず…

料理に目覚めるということ

煙草を吸いながら月を見上げて、今日も呑んだなあと、ふらついた足で帰宅した真っ暗な玄関先で、わたしはなにをやっているのだろうと思った。 煙草を吸いながらお酒を飲んで帰宅しただけなのに、妙に虚しくなった。 こうやって、明日も明後日も、十年後すら…

卵を焼くために、わたしは生きているのだ

今週のお題「私がブログを書く理由」 わたしのマンションからは富士山の頭の部分が見える。 東京の端っこから、堂々たる富士の山が、そこにある。 わたしはキッチンに立つ。 キッチンに立つ朝は静かで、締め切った窓の外からは車の音も鳥のさえずりも聞こえ…

伊坂幸太郎 オーデュボンの祈り

時々日常が窮屈だと感じることがある。窮屈というと語弊があり、平凡さが退屈に変わってしまうとでもいうのだろうか。 でも同時に、予測できる日常、当たり前のように朝から晩までの行動が予測できかつ遂行できる日々を、平穏な幸せと思うこともある。 小説…

ほら、クララは立ったでしょう?

お題「これって私だけ?」 サッカーのナショナルチームには様々な愛称があります。 今日はちょっとそれらを見てみたいと思います。 無敵艦隊 いわずと知れたスペインですね。以前は本大会では素敵完敗、だなんて揶揄されていましたが、念願のワールドカップ…

二十歳の原点

高野悦子さんが書いた本です。他の方がブログに上げていて、ふと自分にとっても大切な一冊だったことを思い出しました。 「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」 当時わたしは大学生で、彼女の生きた時代は学生運動が盛んな、わ…

青が散る。

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE[http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine:image=http://f.st-hatena.com/images/fotolife/h/hatenablog/20160328/20160328194416.p わたしはスポーツをしてこなかった。 今でこそ毎朝ジョギングをして、週…

お風呂再考

半身浴って下半身でやるんですね。今まで上半身でやっていたので、なかなか呼吸が続きませんでした。ということでこんばんは。百人一首の相手を探している卵焼く人です。ちなみにわたしはお風呂の時間が短いのです。言い換えると、バスロマンの時間が短いと…

だから春が来た。

お店の名前が気になる年頃です。この頃のわたしは、朝というか未明というか、4時前に起きて走りに行くのが日課です。 4時過ぎといいますとまだ暗いわけで、徐々に明けていく空を眺めながら、街中を走るのは旅先のような開放感があります。走りながら看板を…

春が来た。

お題「これって私だけ?」 「コブクロって焼き鳥か?」って母が言うので、「そうじゃなくってさ、黒田さんと小渕さんって人が」って説明すると「そのふたりのどっちが焼き鳥好きなんだ?」って聞いてくるわけです。 焼き鳥じゃねえっていっとるでしょうが! …

そして三月は終わる

なにをしてきたのだろうか。 なにをしていくのだろうか。 いま、わたしはまいにちじぶんにといかけている。 こどもはしょうがっこうにいく。 わたしもてんきんする。 なにもかわらないことがしあわせなのか、へんかをじゅようするのがしあわせなのか、すこし…

卒園式

今日、別れた。 すべてのお友達と、お父さんお母さんたちと、別れた。 一期一会という言葉は美しいが、とても淋しいことなのだと、再認識した。 子どもたちは終始笑顔だった。 小学校への進学に、期待だけがあるのだと実感した。 とても羨ましく、過去に固執…

許せないことが、厳然と存在する。

許せないもは誰にでもあります。 わたしが許せないのは、まずポイントカードです。「ポイントカードはお持ちでしょうか」 この言葉を何度受けたでしょうか。スーパーマーケットで、家電量販店で、コンビニで、あらゆる商業施設で。 あのね。 持ってたら出し…

天気が悪いから、ブログ始めます。

雨が降っている。暖かい季節を間近に控えた三月の後半に、唐突に朝から雨が降っている。 わたしはふと、雨雲を見て思う。 窓の外の光景は昨日と同じだったろうか。それは例えば、眼下にある高校の校庭に植えられた木々の数が増えていないのか、そこの電柱が…